アスペルガー症候群と思春期の問題

アスペルガー症候群と思春期の問題

アスペルガー症候群と思春期の問題

アスペルガー症候群の人も迎える思春期

普通の人と同じようにアスペルガー症候群の人も思春期を迎えます。思春期は普通の子供でも難しい年齢で頭を抱える保護者や先生を多く目にします。思春期の特徴として生殖機能が発達し、性的な欲求も出てきます。

 

特に、女の子は生理が始まる年齢でもあり、心理を察し接し方にも気を付けていかなければなりません。学童期まではお父さん、お母さんの言うことをしっかりきいていた子供でも思春期を迎えると反抗的な態度や暴言、場合によっては暴力的になる子もいます。

 

思春期の子供たちとの共存

アスペルガー症候群の子供も思春期を迎えるため、保護者は大変な思いをするのかもしれませんが、本人は尚も試練が立ちはだかります。それは、同じ年齢の思春期のお友達との付き合い方です。

 

思春期を迎えるまでは男女も関係なくわいわい楽しく過ごしていた学校生活でも、気の合う友だち同士のグループの絆が強くなることや性的な意識が芽生え男女の間に一枚壁ができるのもこの時期です。

 

生理の始まった女の子は、こそこそお友達に相談したり、人に隠れてこっそりナプキンを持ってトイレに行くなどという変化があります。まだ、この時期は「生理=恥ずかしい」という認識を持っており、ナプキンを持ってトイレに行くのも人に見られることも嫌がります。

 

アスペルガー症候群の人はなかなか秘密を守ることが苦手であったり、状況を考えて会話をすることができないために、「あ!生理なの〜?」と大きな声で聞いてみたり、ナプキンを隠し持っている子に対して「何を隠しているの?」としつこく話しかけることもあります。

 

気が付いたとしてもそっとして欲しいこと、触れて欲しくないことは生理以外にもたくさんある年頃です。担任やヘルパーの先生と協力しトラブルにならないように心掛ける必要があります。また、アスペルガー症候群の症状や特徴を周囲に理解してもらうことでトラブルを回避できることもあります。

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