アスペルガー症候群でも社会人として生きていくために

アスペルガー症候群の人も、体が健康で動ける限り普通の人と同じように社会人として生きていくことができます。

もちろん、「アスペルガー症候群」というハンデキャップを持っているのですから、できないことや苦手なことは人よりも多いはずです。しかし、経験を積んで一つ一つ覚えていくことで、改善し対応できることもたくさんあります。

社会人として生きていくためには、まずは一般的な社会人としてのマナーや身だしなみを最低限身に着けることが必要になります。

例えば、結婚式の時、お葬式の時、祝いの席、入社式などどのような服装を身に着けていけばいいのか、ほとんどの人はある程度ご存知ですよね？しかし、アスペルガー症候群の人は、結婚式の時はパーティードレスを入社式にはスーツをということも誰かの助言を必要とします。

人の前に出る時や大切な行事がある日には、事前に必要なことを確認するとともに、適切な身だしなみやマナーについても事前に学習することが大切です。

アスペルガー症候群の人が社会人としての生活を円滑に営むことができるようになるために必要なことは「自己覚知」だと思います。

自己覚知とは、読んで字のごとく自分を知ることです。自分の長所や短所という性格はもちろんですが、障害の特徴や自分の障害の症状についても自覚することが大切です。

社会に出たら、隣に保護者がいるわけではないので、自分の心身の健康については自分で把握しコントロールできるようにならなければなりません。

自分らしく楽しい社会生活を送るためには、社会性を身に着けることも大切ですが、何よりも自分自身を知り上手に付き合っていくことが必要です。心身が安定していれば、物事に積極的に取り組むことができ、自分に自信を持つことができます。